すかいらーく(3197)に今後の株主優待について問い合わせてみた
株主優待が魅力的なすかいらーく(3197)。
大株主であるベインからの要求で優待を多くして株価を上げようとした、
と考えている人も多く、
また、株主優待がコストになっていることから、
ベイン売却後、優待の改悪を心配する人も多いと思います。
現在の株主優待
100株以上 6月末: 3,000円 12月末: 3,000円
300株以上 6月末: 9,000円 12月末:11,000円
500株以上 6月末:15,000円 12月末:18,000円
1,000株以上 6月末:33,000円 12月末:36,000円
執筆時点で株価は1,642円ですので、
6・12月に1,000株持っていると、
年間計69,000円の優待券を取得できます。
利回りでは4.2%(配当も含めると6.6%)と、非常に魅力的な優待です。
業績ハイライトの気になる一文
2017年6月から現在の株主優待となったのですが、
その後の決算説明会資料の補足資料 2017年第3四半期 業績ハイライトに、気になる一文が記載されていました。
第2四半期に計上した約6億円の株主優待コストなど、一過性のコスト増が10億円
この一文で、
・今回の株主優待は一時的なもので、今後は続かないのではないか?
・コスト増を明確に記載しているので、長くは続かないのではないか?
と懸念している人も多いです。
気になったので問い合わせてみました
懸念を抱えたままでは株を買うこともできないため、
IRに株主優待について問い合わせてみました。
問い合わせ内容
この度、御社の株主優待制度について質問があり、メール致しました。
決算説明会資料の補足資料「2017年第3四半期 業績ハイライト」
の中に、
「第2四半期に計上した約6億円の株主優待コストなど、一過性のコスト増が10億円」
という記載がありますが、
これは現在の株主優待が一過性である(変更する可能性が高い)ことを意味するのでしょうか?
それとも、半期毎に発生するコストのため、
第2四半期では「一過性」という表現を用いたのでしょうか?
業績ハイライトなどで株主優待のコストについて言及されており、
また大株主であったベインが全株売却したため、
近いうちに元の株主優待に戻るのではないか?といった声も聞かれます。
業績が悪化した場合は当然変更の可能性はあると思いますが、
現在の業績で推移した場合でも、
株主優待制度の変更(元の水準に戻すなど)はありえるのでしょうか?
私個人としては、今後も現在の株主優待制度を継続して頂きたいと思っています。
回答内容
いつもご愛顧いただきありがとうございます。
現時点において、株主優待制度を廃止するまたは変更をする
予定はございません。
今年12月権利分の株主様ご優待券につきましては、
来年3月中旬頃に発送させていただく予定でございます。
また、「一過性のコスト」という点については、以下のように
補足させていただきます。
期末に株主名簿が確定しますと、株主様に対して発行する
株主優待券の総枚数が確定致します。
弊社では、後に株主優待券が使用された場合に発生する費用
(原価相当額)の見込額を、決算時に引当計上しております。
株主優待券が使用されますと、その枚数に応じて、
原価相当額が引当金から差し引かれていきます。
(使用される枚数が見込み通りであれば、有効期限である
約1年後には引当金が0になることになります)
2017年は、優待制度の拡充と株主数の大幅増によって、
引当金の額が使用される額を大幅に上回りますので、
その差額が「一過性のコスト」として発生するものです。
今後も弊社店舗をご愛顧いただけますと幸いでございます。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
サムのコメント
廃止するまたは変更をする予定はない、
と言っていただいたのは非常に心強いですね。
一方で、どの企業に問い合わせても、
変更する予定があったとしても、一般に公開していない限りは、
変更の予定はない、という回答になるはずですので、
あまり信頼はできないかもしれませんが・・・回答がないよりは良い、程度に受け取っておきます。
気になっていた「一過性のコスト」については、
期中に優待を変更して株主が増え、
期首の引当金よりもコストが増えたため、「一過性のコスト」が発生したということでした。
だったらもう少し表現変えるとか、補足説明した方がいいような・・・と思いますが、
まずは今回の優待発行が一時的なものというわけではないことが分かったので、安心しました。
優待権利日までの株価推移
株主優待が魅力的な企業は、株主優待を取得する人の買いで株価が上昇しやすい傾向がありますが、
すかいらーくは優待権利日に近づくにつれ、株価が下落しています。
一時1,680円を超えましたが、その後は上昇に転じず、1,640円
クロス取引ができるため、優待を取得したい人はクロス取引を行い、
優待以上に買い込んだ人、優待が取得できない人は権利落ち後の下落を回避するために早く売りに出しているのかもしれません。
(特に、11月にベインが売却した株を購入した機関投資家などは、一旦換金売りに回っていると考えられます)
参考までに2017年6月権利日前後の株価推移を載せておきます。
権利落ち日から数日は軟調に推移しましたが、
その後権利日の株価に戻っています。
2017年6月は権利日直前にベインの売却により海外への売り出しが発表され、
大幅に下落した状態でしたので、
あまり参考にならないかもしれません・・・。
ちなみに私は、300株を長期保有、700株を一般信用でのクロス取引で向かうことにしました。
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「現時点では・・・」ですよね。私は近いうちに変更されると思います。いくらなんでも大判振る舞いすぎでしょ。業績の悪化は確実ですよ。
やはり皆さん改悪を懸念して株価が伸び悩んでいるようですね。
優待で株価上昇しているコロワイドのようになるといいですが、
あまり期待はしないでおきます。